ペイネ 愛の本
「あなたへの贈りものを、私はときどき考えます。何をさしあげたらば悦んで頂けるだろうか。……私は見つけました。それがこのレイモン・ペイネの絵本です。絵本と言ってはまずいかも知れません。Cartoonつまり漫画なのですが、あくどさもなく、一種の品もあって、しかも広々とした気持をあらわしている絵です。この本を見ていると、自分ではとうてい考えもつかないような場面が頁をめくるごとに出て来て、これこそ最上の贈物だと思いました。
どうかあなたもお二人で、仲よくごらんになって、なるほどと思ったり、一枚の絵の細かいところから何かを見つけだして下さい。御自分の想いに微笑するようなものを。」(串田孫一「小さな贈りものにそえて」より)
〈ふたり〉のポケット・ブック、〈ふたり〉のウィークエンド、〈ふたり〉のベッドサイド・ブック、〈ふたり〉のおくりもの、の4編が一冊になっています。