思わぬ出会い

先日出会った絵本。

楓 真知子さんの「たびにでた」。

これが自分にとって思わぬ出会いとなりました。

色使い、題名、自分好みだなあと何の気なしに手に取ったのがはじまり。

ページをめくると、そこには次々に旅に出る動物たちが。

理由はそれぞれ。けれども単純で。

私は、この単純さが良いと心弾ませました。

ただそれとは別に、この絵本との出会いは他の絵本とは少し違っていました。

なぜならその絵本はまさに ”自分” だったのです。

若い頃から思い立って旅に出たりしていたのでそんな自分の性格に重なりました。

しかもラストのシーンに息が止まるほどの驚きと感動が待っていました。

動物たちが行き着いたのは、なんと、「海」!

今私が暮らしているのも海の側です。

もう、自分の人生を見ているようで抱きしめたくなるほどに嬉しい気持ちになしました。


今までにこんな風に絵本との出会いをされた方もおられるでしょう。或いはこれから。

その時その時の自分に合った絵本というのはちょくちょく出会いますが、自分の人生そのものという物語に出会えるのはなかなかないかもしれません。


是非、お店に来て、自分だけの、特別な一冊に出会っていただきたい。

いつも見慣れた生活の風景とは違った、物語の世界のような、人里離れた ”うみのそばの やまのうえの ちいさなえほんや” で。


「たびにでた」は、私にとって間違いなく大切な一冊となりました。


【遠方でなかなか足を運ぶのが難しい方には郵送もしております。

月一回インスタグラムでの選書募集、更に、一万円選書のブックカルテでは常に募集中です。気になった方は「ブックカルテ」で検索してください。】





0コメント

  • 1000 / 1000